◆二十四番(
荻原紘一君)
進捗率については南町でも四割とかいうような答弁でありますけれども、私が具体的にお聞きしたのは、委託料でも出てきておりますこの
財光寺南の
建物調査、具体的には
補償補てんの関係、こういう問題についてどういう審議がなされているのか。そして、これらのいわゆる補正を審議する上で
現地調査を行わず図面で概要の説明を受けたとこういうことでありますが、それで別に審議上何も支障を来していないということであれば、何もそれを問いただすということではないわけでありますけれども、そこの内容をもう少し詳しく説明しておいていただきたい。問題がなければ問題がないというふうに、今の答弁の中ではそういうようなことも言われているのかと思いますけれども、もう少し、私が聞いていることについての答弁をお願いしておきたいと思います。
◆十五番(
河内政男君) 確かに担当課の方々の苦労は察して余りあるものであります。
大変個々の構想になると大変であろうと察するところであります。
現地調査をしなかったからといって別に審議に支障があるようなことは感じません。 それから、できるだけの
補償額をということで、
公管換金等もそれに充当するというような説明もいただきました。
建物補償調査にしても別段問題はないように聞いております。以上であります。
◆二十四番(
荻原紘一君) 別段問題がないということをしかと受けとめておきたいと思います。
○議長(
黒木敏雄君) 以上で質疑を終わります。 討論に入ります。 ただいま議題となっております
市長提出議案第五七号から第七四号までの計十八件について
一括討論を許します。討論はありませんか。二十四番。
◆二十四番(
荻原紘一君) それでは、今回は議案第七〇号と議案第七四号について簡潔に
反対討論を行います。 まず、七〇号の十三年度
市一般会計補正予算についてであります。いつも述べていますように、私どもが注視して要求しているいろいろな課題、例えば、今回も県との関係もございますけれども、
子育て支援乳幼児医療費の
助成事業補助金という、こういう面でも小学校に入るまで
医療助成をすべきだという立場ですけれども、それに向かって少しずつは前進していると、こういう点は評価もしているわけであります。しかしながら、いわゆる歳入の問題での国との関係というのもございますし、特に今回は
広域連合との関係がございます。
広域連合との関係での
補正予算が組まれているわけであります。
分担金、
負担金、その中で
人件費というものも入ってきております。
人件費に係る問題では、いわゆる同じ仕事を派遣されてしていながら、
任命権者というのが二人いる。そして
労働賃金、
労働条件、こういうものが同じ仕事をやりながら違ってくる、こういうような問題も
広域連合制度の中には矛盾と
問題点としてあるわけであります。しかも、
広域連合になりますと、日向市というこの基礎的な地方自治体、また
主権者である市民による
住民自治、こういうものから一層遠のいていくというこういう問題も
広域連合は抱えているわけであります。私どもはこうしたことを問題にしてきましたが、今回はとにかく最初に
広域連合が導入されて
広域連合の
分担金、
負担金、こういう補正がなされておりますので、この点で認めるわけにはいかない、こういう立場を表明しておきたいと思います。 続きまして、第七四号の十三年度
市老人保健事業特別会計補正予算についてでございます。この
老人保健の導入から
日本共産党はこういうやり方は問題であるということを指摘してまいりました。既にことしに入りまして一月より
高齢者の
医療費というものが改悪をなされております。五百三十円ぐらい出してよかったのを
医療費の一割負担という
定率負担というものを強いてきたということで、
高齢者は大変困っているという事態であります。さらに一層これは改悪の方向に進んで、
小泉政権のもとで
高齢者すべてに保険料というものを課して、
高齢者の
保健制度というものをつくろうなどということも企てられております。こういうことから、私どもはこの
老人保健事業特別会計という基本的な問題を抱えているだけに認められないという立場であります。 なお、この際、関連いたしまして、討論の中で簡潔に述べておきたいことがございます。それは
高齢者の
皆さん方が、例えば病院に行かれる場合でも、今バスの通っている路線では
高齢者の
皆さん方が
パス券を利用して通院されておられます。しかし、今日、日向市の対策として、この
バス路線での
パス券、これを廃止するというような、そういうような方向というのも打ち出されてきていると。そういうふうに受けとめています。こういうことは非常に重大な問題であって、いわゆる
循環福祉バスというバスの通っていない地域の
高齢者の
皆さん方の要望に一層こたえるというこの点でも、積極的な対応と言いながら、長年にわたってきて日向市の
高齢者が大変便利だとありがたがっている
パス券の助成に対するこの制度、これを崩してはならないとこのことを申し上げまして討論といたします。
○議長(
黒木敏雄君) 以上で討論を終わります。 採決いたします。なお、採決に当たりましては、
議事進行上
議案番号のみを読み上げますので、議案書の目録を御参照の上、お願いいたします。 それでは、議案第五七号から第七四号までの十八件のうち、議案第七〇号、第七四号の二件を除く十六件について一括採決いたします。 ただいまの議案について、各
常任委員長の報告はいずれも
原案可決であります。
委員長報告のとおり可決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議ありませんので、ただいまの議案は原案のとおり可決されました。 次は、議案第七〇号、第七四号の二件について一括採決いたします。 ただいまの議案について各
常任委員長の報告はいずれも
原案可決であります。
委員長報告のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
黒木敏雄君) 起立多数であります。したがって、ただいまの議案は原案のとおり可決されました。
--------------------------------
△日程第二
請願等審議(
常任委員長報告、質疑、討論、採決)
○議長(
黒木敏雄君) 次は、日程第二、
請願等審議であります。 請願第八号、第九号の二件及び陳情第一四号から第一七号までの四件、計六件を
一括議題といたします。
関係常任委員長の報告を求めます。まず、
建設常任委員長、十五番
河内政男議員。
◆十五番(
河内政男君) 〔登壇〕御報告申し上げます。 本
定例会におきまして
建設委員会に付託されました請願第八号、陳情第一四号について、
委員会における審査の経過並びにその結果について申し上げます。 まず、請願第八号について。
請願者は日向市美々津町三八一二番地、日向市
南部振興会会長緒方英正さんほか一名であります。請願の要旨は、日向市
南部地区に
公営住宅を建設し、青壮年が定住する施策を展開していただきたいというものであります。
委員会といたしましては、別段異議なく
全員一致をもって採択すべきものと決定しました。 なお、
委員会審査の中で次のとおり意見が出されましたので付言しておきます。
公営住宅の建設地については、
投資効果、
コスト縮減等十分検討し、建設を行っていただきたいという意見が出されました。 次に、陳情第一四号について。
陳情者は日向市
大字日知屋一七三一六番地、
有限会社中窪機工、取締役中窪一豊さんほか三名であります。陳情の要旨は、企業が隣接しているこの地域は、大型車や
一般車両の通行も多く、道路の幅も狭く、見通しも悪いため、
市道日知屋堀川一号線を早急に整備していただきたいというものであります。
委員会では、状況を確認するために、十五日に
陳情場所の
現地調査も行ったところであります。
委員会審査の中では「
道路拡幅に伴っての
交差点処理をどうするのか、また警察、
公安委員会との関連はどうなるのか」、「
道路拡幅に伴っての用地の問題はどうなっているのか」等の
問題提起がなされ、継続して審査すべきものと動議が出されましたので、動議について採決した結果、
全員一致をもって
継続審査にすべきものと決定しました。 以上、報告を終わります。〔降壇〕
○議長(
黒木敏雄君) 次は、
文教厚生常任委員長、十三番岩切
裕議員。
◆十三番(岩切裕君) 〔登壇〕報告します。 本
定例会において
文教厚生委員会に付託された請願第九号、陳情第一五号、陳情第一六号について、
委員会における審査の経過並びにその結果について報告します。 まず、請願第九号について。
請願者は、日向市
大字日知屋二二五一番地、日向市肢体不自由児者父母の会会長佐藤正由さんです。請願の要旨は、県立「県北こども療育センター」の設置を県北地区の重点要望事項として取り上げていただき、県北地区の障害児を抱える父母たちの負担を少しでも軽減してもらいたいというものです。
委員会では、県北に施設ができれば障害児者を抱える家族にとって日常的な療育、リハビリ訓練の負担も軽減されるので、この建設は緊急かつ重要な課題であるとの意見が出され、審査の結果、
委員会としては、別段異議なく
全員一致をもって採択すべきものと決定しました。 次に、陳情第一五号について。
陳情者は、日向市鶴町二丁目一四七番地五、日向地区鍼灸按師会代表者那須宗隆さんです。陳情の要旨は、国民健康保険による「鍼灸、按摩、マッサージ受診券」を日向市内だけでなく近隣の町村でも利用できるようにしていただきたいというものです。
委員会では、審査の中で、まだ慎重に審査を重ねるべきで、継続して審査すべきとの動議が出され、採決の結果、
全員一致をもって
継続審査にすべきものと決定しました。 次に、陳情第一六号について。
陳情者は、日向市大字富高六〇六番地、日向市仲買人組合長鈴木誠一郎さんほか三名です。陳情の要旨は、学校給食共同調理場への物資の納入は、開設当初以来、物資納品組合の加入業者のみになっているが、日向市仲買人組合にも均等に配慮していただきたいというものです。
委員会では審査の中で、まだ慎重に審査を重ねるべきで、継続して審査すべきとの動議が出され、採決の結果、
全員一致をもって
継続審査にすべきものと決定いたしました。 以上、報告を終わります。〔降壇〕
○議長(
黒木敏雄君) 次は、
総務常任委員長、十九番
西村豪武議員。
◆十九番(
西村豪武君) 〔登壇〕御報告申し上げます。 本
定例会におきまして
総務委員会に付託されました陳情第一七号「日向市議会議長及び農林水産課課長補佐・黒木末人氏の不当な言動につき謝罪及び是正を求める陳情書」について、
委員会における審査の経過並びに結果について申し上げます。
陳情者は、門川町大字尾末六〇〇の九六、石田友昭さんであります。陳情の要旨は、昨年の九月
定例会に提出された陳情第八号に関する
総務委員会の審査の中で、委員の一人である市議会議長の不当な発言があったこと、また農林水産課課長補佐について、職務上で不当な言動があったこと、このことに対し謝罪と是正を求めるというものであります。
委員会といたしましては、
陳情者の願意を尊重し慎重に審査を行ったところであります。その中で、まず本件に関連し、
陳情者より告訴状が提出され既に司法の場に問題が出されていること、また議会は司法権を有しておらず、学説などによると
委員会の調査の権限外であることや、特定個人の利害関係のものであることなどが不採択とすべき根拠となっていること、さらに職員の言動に対しては市当局において対応すべきものであることなどの意見が出され、採決の結果、
全員一致をもって不採択にすべきものと決定いたしました。 なお、
委員会の審査の中で、前回、陳情第八号に関する
委員長報告でも述べておりますように、こういう問題に対しては、当局の事務処理の窓口を一本化し、適切な対応をしていただきたいという意見が今回も出されたことを付言しておきます。 以上、報告を終わります〔降壇〕
○議長(
黒木敏雄君) ただいまの
関係常任委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 質疑を終わります。 討論に入ります。 ただいま議題となっております請願二件、陳情四件、計六件について
一括討論を許します。討論はありませんか。二十四番。
◆二十四番(
荻原紘一君) 私は、特に請願第八号の
南部地区に
公営住宅を建設してほしいという請願について、賛成討論を簡潔に行っておきたいと思います。 市長の答弁の中では、もちろんつくらないというようなことは言っておられないわけですけれども、現在美々津駅前に建っている三階建て二棟十二戸、この新たな市営住宅の入居状況を見ながら、新たな計画に対応するということであります。しかしながら、今回の請願第八号が述べているように、また関係資料も示しているように、
南部地区における
公営住宅の建設というのは焦眉の課題になってきている。消極的な対応ではなくて、いかにこうしたおくれた地域の均衡ある発展をどういうふうに進めるかという点から積極的な
公営住宅の建設が求められているということを私は一層重視していただきたい。このことを述べて賛成討論といたします。
○議長(
黒木敏雄君) 討論を終わります。 採決いたします。 まず、請願第八号及び第九号について一括採決いたします。
関係常任委員長の報告はいずれも採択であります。
委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議なしと認めます。したがって、請願第八号及び第九号は採択と決定いたしました。 次に、陳情第一四号、第一五号及び第一六号について採決いたします。
関係常任委員長の報告はいずれも閉会中の
継続審査の申し出であります。
委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議なしと認めます。したがって、陳情第一四号、第一五号及び第一六号は閉会中の
継続審査に決定いたしました。
○議長(
黒木敏雄君) 次に、陳情第一七号について採決いたします。 関係
常任委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。陳情第一七号は、採択することに賛成の方の起立を求めます。 〔起立者なし〕
○議長(
黒木敏雄君) 起立なしであります。したがって、本案は不採択と決定いたしました。
○議長(
黒木敏雄君) ここでしばらく休憩いたします。
△休憩 午前十時四十一分
--------------------------------
△開議 午後一時零分
○議長(
黒木敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
--------------------------------
△日程第三
議員提出議案第三号~第四
号審議(上程、
提案理由説明、質疑、
委員会付託省略、討論、採決)
○議長(
黒木敏雄君) 次は、日程第三、
議員提出議案第三号及び第四号の二件を一括上程、議題といたします。 提出者に提案理由の説明を願います。まず、二十一番
松本弘志議員。
◆二十一番(
松本弘志君) 〔登壇〕提案申し上げます。議案の朗読によって提案にかえさせていただきます。
議員提出議案第三号 道路特定財源制度の堅持を求める意見書(案) 活力ある地域社会を形成し、真に豊かでうるおいのある生活の実現を図る上で最も基本的で必要なものは道路網の整備であります。 特に、本市は地理的条件も厳しく道路整備が立ち遅れており、その早期整備は市民の強い念願で、道路網を整備するためには財源の安定確保が不可欠であります。 現在、政府におかれては、道路特定財源を本来の道路網整備以外にもあてることを検討中とのことでありますが、このことは、道路整備が立ち遅れている地方切り捨てにつながるものであり、道路整備の着実な推進を求める市民の声に反するものであります。 つきましては、道路特定財源を堅持し、一般財源や他の用途に転用することなく、その全額を道路整備に充当するとともに、一般財源を大幅に投入し、高速道路をはじめとする道路網の早期整備について特段の配慮をされますよう強く要望します。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。 平成十三年六月二十日 宮崎県日向市議会 以上です。〔降壇〕
○議長(
黒木敏雄君) 次は、二十二番江並 孝議員。
◆二十二番(江並孝君) 〔登壇〕案文の朗読をもって提案理由の説明とさせていただきます。
議員提出議案第四号 地方交付税の拡充強化に関する意見書(案) 最近、国会においては、来年度の政府予算編成をめぐって地方交付税の削減や制度の見直しが表明されている。 これが実施されると非常に厳しい地方財政のもと、市民生活にも大きな影響を及ぼすことは必至である。 地方交付税は、地方公共団体の税源の不均衡を調整し、どの地域においても一定のサービスを提供できるよう財源を保障するものである。 このことから、次のことを政府に強く要望する。 一、地方交付税総額削減の予算編成は行わないこと。 二、地方交付税は、地方団体共有の固有財源であり、国が定めた施策を地方が実施するときに対する財源保障や不均衡を是正する上で、極めて重要な役割を果たしているので、この制度の見直しについては地方財源の確保に向け、万全の措置を講ずること。 三、地方交付税制度の見直しについては、地方公共団体の意見や地方財政のおかれた厳しい現状を十分に踏まえ国から地方への税源移譲と一体で論議すること。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。 平成十三年六月二十日 宮崎県日向市議会 以上です。〔降壇〕
○議長(
黒木敏雄君) 以上で提案理由の説明を終わります。 質疑に入ります。 ただいま議題となっております
議員提出議案第三号及び第四号の二件について一括して質疑を許します。質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 質疑を終わります。 お諮りいたします。
議員提出議案第三号及び第四号の二件については、
委員会付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議ありませんのでそのように決定いたしました。 討論に入ります。討論はありませんか。二十四番。
◆二十四番(
荻原紘一君) それでは、
議員提出議案第三号の道路特定財源制度の堅持を求める意見書につきまして、
反対討論を行います。 今日、
小泉政権のもとで道路特定財源制度の見直しということが提起されてきております。もともと
日本共産党は、この道路特定財源というものを見直して一般財源とすべきだ、そして国民の求める暮らし、福祉、あらゆる分野にわたって求められている課題に対処していくことが必要だということを主張してまいりました。特に公共事業五十兆円、社会保障二十兆円というような、こういうやり方というものを根本的に改めること、特に自動車の取得税、重量税、揮発油税、こういうものを特定の目的、道路財源ということに充てるということで、中身は専らむだの多いゼネコン肥やしのそういう事業を引き続きやってきた。余り述べると時間がかかりますから、一つだけ言っておきますと、例えば、四国との関係でつくらなくてもいいような橋を何本も四国を初めかけるという、それで今日、いわゆる六百六十六兆円に上る莫大な赤字借金を持つに至っているのであります。ですから、その重要なもとの一つとなってきている道路特定財源制度というものを、
日本共産党が主張したとおりきちんと見直して、必要な道路網の整備、私どもが要求している国道十号線の拡幅の問題など、そしてまた高速道も必要なところにはその財源を一般財源を生かし、しかもゼネコン肥やしではなくて宮崎県の建設業者が地元の業者が潤うような方向でこの事業を進めるべきだということを、この際強調しておきたいと思います。 さらに、関係しておりますから、地方交付税の拡充強化に関する意見書にいたしましても、
小泉政権のもとでこれが改悪の方に進まないで、日向市民に一層負担をもたらすような、日向市の財政を圧迫するような方向にいかないためにも、我が党は、今日この地方交付税の拡充というものを図っていくことが求められているということで、このことを重視しているわけであります。これは積極的な賛成討論でございます。 以上、
反対討論と賛成討論を終わります。〔降壇〕
○議長(
黒木敏雄君) 次は、十三番岩切
裕議員。
◆十三番(岩切裕君) 〔登壇〕私も、
議員提出議案第三号の道路特定財源制度の堅持を求める意見書、これに対して賛成の立場で討論をしたいというふうに思っております。 既に御承知のとおり、
小泉政権が聖域なき大改革ということをやり始めて、新聞紙上等でこの方策に対していろいろ意見等が出されております。道路特定財源制度の用途を見直そうということに対して、あるいは地方交付税の削減等に関して反対が出ているわけですけれども、基本的に何点か今の道路特定財源制度の堅持という観点で、この道路特定財源制度に、今
荻原議員から言われましたけれども、
問題点が幾つかあるということをちょっと列挙してみます。 まず、租税論として考えてみた場合に、目的税というのが非常に税のかけ方としては問題があるんだというのは通説、判例で一致しているところだそうです。というのは、財政硬直化の一端になるとか、全体的なバランスを考えたら
財政運営ができないとか、さまざまな問題があるから、できれば目的税はやめた方がいいというのが租税論の考え方だということを最近本を読んで知りました。それは一つ大問題としてあると思います。 それから、具体的に新聞紙上でも言いましたように、例えば軽油取引税が暫定税率が本則の二・五倍かけられておるとか、そしてそのお金が回り回ってトラック協会等に県から交付金として回るとか、その間に議員が介在をしていて、族議員がバックするようになっているとか、既得権益が生まれるとか、そういう弊害も指摘されています。 それから、負担するユーザーの側からすると、ユーザーの意見も聞かないうちに、その使い方を勝手に決めるとは何事かという意見、とにかくこの道路特定財源についてはさまざまな問題があることは百も承知しております。それは既に議員各位御承知のことだと思います。 まとめて言いますと、そういう問題がいっぱいあるのですけれども、今回政府が言い出したのは、この道路特定財源をもう一回見直そうということではなくて、道路特定財源の用途を拡大しようということなので、そこをきちっと確認しなければいけないというふうに思います。 お読みになった方もいらっしゃると思いますけれども、宮城県の浅野史郎知事は新聞紙上でこういう言い方をされています。一万円の会費の食事会で先に食べ始めた都会の人はもう腹八分目、後から食べ始めた地方はまだ半分も食べていない。なのに、都会の人はもうおなかいっぱいになったから会費のうち二千円は芝居でも見る経費に使おうかと。つまり、端的に今回の
小泉政権が持ち出してきたこの道路特定財源の用途の拡大というのは端的にこういうことだというふうに思います。 これはどういうことを意味するかといいますと、この案がどういう問題を含んでいるかというと、まず中央と地方のインフラ整備の格差をどのようにするか。つまり、国土全体の安心して暮らせる国づくりを考えてみた場合に、そういうことに全く配慮せずに一方的にある日突然用途を拡大していきますよということが一体いいのかどうか。つまり明らかに地方切り捨てになるわけですから、そういうことでいいのか。それから、同じような基本的な政策として大都市一極集中という政策が限界に来ていることは御承知のとおりです。 そういう立場に立ったときに、地方の整備をするために、やはりきちっと道路整備網なんかやっていかなきゃいけないのじゃないか。そういう観点についてどうなのかという
問題点があります。大きい財政政策の見直し、それから国土保全政策等の見直し等が全く度外視されたままで、この道路特定財源のみの用途を拡大するということ自体のいいかげんさというものをきちっと認識しておく必要があるだろう。 それともう一点、大原則に係る問題ですけれども、目的税を目的税以外に使うということの是非、これもやっぱりきちっと考えておくべきだろう。お金があるから何でもかんでも使えというのは、これは非常にいいかげんといいますか、政策としても便宜的に過ぎるというふうに思います。 以上、道路特定財源制度が種々問題を抱えているということは百も承知の上で、なおかつ地域全体の国土の発展を考えてみた場合に、道路特定財源を多用途にどんどん使っていこうということには断じて納得できないということを申し上げて、この意見書に対する賛成討論とします。〔降壇〕
○議長(
黒木敏雄君) 討論を終わります。 採決いたします。 まず、
議員提出議案第三号道路特定財源制度の堅持を求める意見書については、原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
黒木敏雄君) 起立多数であります。したがって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議員提出議案第四号地方交付税の拡充強化に関する意見書について、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議なしと認めます。したがって、本案は原案のとおり可決されました。 なお、ただいま可決されました意見書については、本議会終了後、速やかに内閣総理大臣を初め各関係省庁に提出しますので、御了承を願います。
--------------------------------
△日程第四
各種委員の推薦
○議長(
黒木敏雄君) 次は、日程第四、
各種委員の推薦についてを議題といたします。 市長から、推薦依頼のありました個人情報保護審議会委員二名、国民健康保険運営協議会委員三名の推薦であります。 お諮りいたします。
各種委員の推薦については、議長より指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議ありませんのでそのように決定いたしました。 それでは指名いたします。 個人情報保護審議会委員に
片田正人議員、
黒木康弘議員。国民健康保険運営協議会委員に岩切
裕議員、
鈴木富士男議員、日高一直議員を指名いたします。 お諮りいたします。ただいま指名いたしました方をそれぞれ推薦することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議ありませんのでそのように決定いたしました。
--------------------------------
△日程第五
常任委員会の閉会中の
所管事務調査申し出について
○議長(
黒木敏雄君) 次は、日程第五、
常任委員会の閉会中の
所管事務調査申し出についてを議題といたします。 文教厚生、建設の
常任委員長から、それぞれお手元に配付の申し出書のとおり閉会中の調査を実施したい旨の申し出がありました。申し出書のとおり実施することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議ありませんのでそのように決定いたしました。 次に、海外行政視察についてお諮りいたします。 このたび九州市議会議長会から参加の案内がありましたが、本年度については中止することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議ありませんのでそのように決定いたしました。 次は、
全国都市問題会議派遣についてお諮りいたします。 来る十一月一日、二日の二日間、宮崎市で開催されます第六十三回全国都市問題会議に、
那須和代議員、
黒木円治議員、
黒木康弘議員の三名を派遣したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒木敏雄君) 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。 これで本日の日程は全部終わりました。 以上で平成十三年第四回日向市議会
定例会を閉会いたします。
△閉会 午後一時十七分 署名者 日向市議会議長
黒木敏雄 日向市議会議員
清水稔久 日向市議会議員
那須和代...